ブログ
2020.09.04 先生のつぶやき
2年生LHR「多様な生き方を通して」
LGBTに関わる人権問題を考える
7月20日(月)の2年生のLHR「多様な生き方を通して」では、LGBTに関わる人権問題について、定政輝(さだまさひかる)さんがオンラインで講演をしていただきました。
定政さんは、関西を中心にLGBTに関わる様々な啓発活動をされています。講演では、定政さんのライフヒストリーを中心に、社会におけるマジョリティ(多数派)とマイノリティ(少数派)の関係について考える大切さについて話をしていただきました。
ZOOMを使ったオンラインの講演中、生徒たちは熱心に定政さんの話に聞き入り、質問やクイズ等のアクティビティにも積極的に参加していました。
自身がマイノリティであることに悩んだ青春時代
定政さんは、幼少期は元気いっぱいな子だったそうです。3・4歳のころから自分が「女の子」であることに違和感を持ち始めました。小学校入学後は、「男の子」になりたいという気持ちがますます強くなりました。中学校ではサッカー部や野球部に入りたかったのですが、「女の子」ということで入部できず、ソフトボール部に入部します。その後ソフトボールに打ち込み、高校でもソフトボール部で活躍します。高校では、同性の子を好きになり、自分が他の同級生たちとは違う「マイノリティ」であることに悩むことになります。
高校を卒業した後、それまで自分を悩ませ続けてきた「女の子であることに違和感を持つこと」、「自分がマイノリティであること」に関する悩みに対して、「自分はFTM(Female To Male 身体的には女性であるが、性自認は男性)である」という一つの回答を見つけました。その後、両親に自分がFTMであることを話し、将来は「男の子」になるための手術をするという結論にいたります。
マジョリティ・マイノリティについて考える
定政さんは、「マジョリティ」と「マイノリティ」の関係について生徒たちに問いかけます。私たちは、しばしばこの「マジョリティ」と「マイノリティ」の関係を固定的なものと捉えがちです。しかし、実際に社会の中では、この「マジョリティ」と「マイノリティ」の関係は、その場の状況によって変わるのです。
例えば、○○が好きな人を「マジョリティ」、▽▽が好きな人が「マイノリティ」とします。Aさんは○○が好きなので、この場では「マジョリティ」です。場面が変わり、◇◇が好きな人を「マジョリティ」、××が好きな人が「マイノリティ」とします。Aさんは××が好きなので、この場では「マイノリティ」ということになります。
私たちは、自分の好み・ライフスタイル・特性等、様々な要素によって時には「マジョリティ」となり、時には「マイノリティ」となります。自分がいつも「マジョリティ」にいるわけではなく、「マイノリティ」になる場合もあると気づくことが大切だということです。自分がいつも「マジョリティ」だと思いこんでいれば、「マイノリティ」の人々の状況や心情に無自覚になり、結果として「マイノリティ」の人々を傷つけることになるかもしれません。
今回の講演では、定政さんの生き方を通して、社会における「マジョリティ」と「マイノリティ」の関係について考える好機となったと思います。
2年生担任・社会科教員 森川 与志夫
↓本校HPはこちら
大阪のインターナショナルスクールなら
関西インターナショナルハイスクール
〒545-00053 大阪市阿倍野区松崎町2-9-36
帰国生・帰国子女受け入れ校
高校卒業資格(2019年4月より併修先の高校がNHK学園高等学校から科学技術高等学校に変わりました。)
タグ一覧
- class
- English
- George Bernard Shaw
- graduation ceremony
- GTEC
- JICA
- MUN
- SNS
- Society3.0
- Society4.0
- Society5.0
- Speech Contest
- コロナ
- ジェンダー
- スキー
- スキー研修
- スノボ
- スピーチコンテスト
- ソーシャルメディア研究会
- ハロウィン
- ホームステイ
- ホームルーム
- ボランティア
- 一般入試
- 世界史A
- 併修校
- 先生の言いたいこと
- 先生紹介
- 入学式
- 公募制推薦入試
- 卒業式
- 合格実績
- 図書委員
- 国際理解
- 大学
- 学校生活
- 定期試験
- 岩瀬忠震
- 帰国生
- 志賀高原
- 思春期セミナー
- 授業参観
- 推薦入試
- 損害賠償金
- 新入生交流会
- 新年度
- 模擬国連
- 生徒会
- 甲子園
- 研修会
- 研修旅行
- 竹内義博
- 総合型選抜入試
- 自習
- 芸術鑑賞
- 英検
- 英語レベル分け試験
- 課外活動
- 講演
- 進学
- 進路
- 進路指導
- 進路説明会
- 道程
- 選択必修科目
- 野球
- 長野県
- 集中科目
- 高村幸太郎