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2016.11.14
2年生Ecologyの授業のひとコマ Brian Burgess先生の授業を見学しました
All EnglishのEcologyの授業はどんな感じでしょうか。
本校に入学して1年6カ月が過ぎた2年生のクラスでは、どんな英語が使われ、どんな授業が行われているのでしょうか。2年生Ecologyの授業をレポートします。
今回の授業のお題はfossils(化石)
今回は、アメリカ人教員Brian Burgess先生の化石(fossils)授業に潜り込んだ。「Ecology」のクラス。化石と言っても、化石のように時代遅れのつまらない授業という意味ではない。【英語ひと口メモ;“fossil”には「化石」という意味だけでなく、「時代遅れの人や物、制度」という意味もあります】
1) What are fossils? 化石とは何か
2) How are fossils made? 化石はどのようにできるのか
を取り上げた授業だ。
まずはこんな質問からスタート!
次のような質問から始まった。
Many lives are extinct, but there are clues that they existed.
What are they? 【著者の注釈; extinct 消滅した clue 手がかり】
多くの生物が絶滅してしまった。しかし、かつて地上に存在していたことを示す手がかりは何か。Burgess先生の軽快なトークが冴(さ)える。
These clues are called fossil-remains or traces of once-living organisms.
そうです。「化石」という手がかりがあるよね。かつて生きていた生物の痕跡としての化石が。すると、矢継ぎ早に次の質問。
What organisms are extinct, and you can see the traces?
絶滅種で、地上に存在した痕跡が残っている生物って、どんな生物がある?
生徒の一人が”kyoryuu(恐竜)”と答えた。
Good in a way, but no good! No good!
You shouldn’t use Japanese.
How do you say “Kyoryuu” in English?
そうですよね。”dinosaur”と一人の生徒。
すると、間髪を入れずにBurgess先生が質問。
“Have you seen “Jurassic Park”?
「ジュラシック・パーク」は見たことがなくても、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」に乗ったことがある人は多いだろう。
Science大好き教師のBurgess先生は、生徒の興味をかき立てるため、しばしばreal world(現実世界)のことや生徒がイメージしやすい出来事を持ち出す。
実は、このやり取りを文書に書き出すことに実は限界を感じている。実際の授業では、生徒のリアクションも大きく、Englishでのコミュニケーションが、まるで漫才のボケと突っ込みのように進んで行く。しかも、スピーディーな英語のノリで!
【文章にすると、授業の大きな流れだけを書かざるを得ず、歯がゆくて仕方がない。】
Textbook(教科書)では次のように始まる。
At the scene of a crime, detectives look for fingerprints. The criminals are gone, but they may have left behind clues. Many kinds of organisms are now extinct, or no longer found as a living species. However, some of these organisms left behind clues that they existed. These clues are fossils.
犯罪現場では、刑事は指紋が残されていないか捜査する。犯人は逃走中だ。しかし、事件の手がかりを残しているかもしれない。生態系ではどうか。今では多くの生物が絶滅し、同種の生物が見当たらない。しかし、かつて存在したという手がかりを残している生物がいる。この痕跡こそ化石である。
By the way,
Where can you find fossils?
Basically you can find them in three areas. Where?
事前にtextbookを読んで予習していないとなかなか答えられない。
We can find them in water. と男子生徒が答えたが、Burgess先生は”nearly・・・ nearly・・・”と言いながら、納得できない表情。
せっかく答えてくれたのだから、全面的に否定はしない。しかし、どうも正しくはないようだ。
答えは、1) Rocks 2)Ice 3) Amber *amberは琥珀(こはく:一種の樹液)のこと
1990年に一頭のmammoth(マンモス)の氷漬けがSiberia(シベリア)で発見された。胃には食べ物が入ったまま。1万年前に絶滅した生物だ。
Burgess先生は、ここで魚の化石を持ち出した。このやり取りの間も生徒の笑いが絶えない。どんなコミュニケーションがあったかは、今後授業を受ける生徒のためにあえて内緒にしておく。
アンモナイトや貝の化石、菊の化石(このような植物の化石は珍しいという)など、一つひとつの化石を説明しながらクラスで回す。テンポよく授業が展開されていく。
There are many kinds of fossils. Some fossils are imprints left by organisms in mud that later changed to rock. Sometimes an entire organism is found. In March 1990, a whole mammoth was discovered in Siberia. It had been frozen in ice. Mammoths resembled elephants but were covered in thick fur. Mammoths became extinct about 10,000 years ago.
Insect have been trapped and preserved in amber. Amber is hardened tree sap that has been preserved in the earth for millions of years・・・・
要約すると、以上のような英語になる。
このレポートでは冒頭の15分程度をサラッと触れている程度である。ネイティブ独特の早口の英語に、笑いを交えて応答する生徒の様子を見て、一人ひとりの生徒のことを誇らしく思った。本校に入学して1年と6ヵ月。生徒たちは、生の英語の授業で普通に「化石」のことを学んでいるのだ。
アメリカの大学に進学するのに必要なTOEFLにおいて、大学の講義(Lecture)のシチュエーション形式で、science(科学)やsocial studies(社会科)の話題が毎回のように出題される。これから世界に出ていくにはこんな内容も“英語でやっていく能力”が必要だ。
駅前のちょっとした「英会話」で世界に出て行けると考えている日本人がまだまだ多いようだが、本校はそのようには考えていない。「英語を学ぶ」だけでなく、英語で教科(subjects)を学ぶ。「真の国際人」を育成するために、インターナショナルスクールとしての本格的な英語教育を進めていきたい。
教育主任 滝本武
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