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2022.03.24 先生のつぶやき

卒業生に向けてのメッセージ[3年1組 森川先生]

―以下、卒業式でのスピーチ―

 

3年生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます

 

前日、卒業式予行後の個人写真の撮影をこの壇上下より見ていました。3年生の皆さん一人一人の笑顔を見ながら、その「成長した姿」に感動した次第です。

 

僕の前に道はない

僕の後ろに道は出来る

道は僕の踏みしだいてきた足跡だ

だから、道の最端にいつでも僕は立っている

 

高村幸太郎の「道程」という詩の一節です。

この関西インターナショナルハイスクールで過ごした3年間、皆さんにとってはどのような3年間でしたか。

この2年前、コロナウィルスの感染拡大により社会は大きく変わりました。人々のライフスタイルや価値観も大きく変わりました。学校では、オンラインでの学習、オーストラリアのホームステイプログラムの中止等、教育活動も変えざるを得ない状況が続きました。海外への留学等、皆さんの卒業後の進路も変えざるを得ないこともあったでしょう。その中でも、皆さんは自分の力を信じて自らの進路を切り開いていきました。そこには並々ならぬ努力があったはずです。時には成果がなかなか出ないことにあせり、自信を失い、不安になったこともあるかもしれません。友人からの励ましによって新たな展望が開けたということもあるでしょう。私たち教員は、皆さんが自分だけの「オリジナルな人生」を切り開いていこうとする姿、成長していく姿を見ることができました。

 

皆さんはこの3年間、様々な人との出会いと関りがあったはずです。

人が生きていくというのは、この世でたった一つの布を織っていくようなものです。様々な人との出会いと関りは、様々な色合いの糸と糸とを紡ぐようなものです。糸と糸とを縦横に紡いでいく時には、その布が果たしてどのような模様になるのか、全体の姿が見えません。しかし、その布の一部が次第に出来上がっていくと、ある時点で初めてその色鮮やかな模様の一部を知ることができるので。この3年間での人との出会いと関わりが、皆さん一人一人の人生という布のどのような模様を描くことになるのか、それはもう少し時間が必要かもしれません。

皆さんはこれからも「オリジナルな人生」を歩んで行ってほしいと思います。皆さんの前に道はなくても、皆さんの後ろには道は出来るのです。道を歩む中で出会う人との関りと繋がりを大切にしていってください。

最後に再び「道程」の一節を紹介いたします。

 

歩け、歩け

どんなものが出てきても乗り越して歩け

この光輝く風景の中に踏み込んでゆけ

僕の前に道はない

僕の後ろに道は出来る

 

 

3年1組担任 森川 与志夫

 

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