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2016.06.28

日本の伝統文化を体験!山本能楽堂へ能体験・能鑑賞に行ってきました。

KIHSの伝統文化活動 全校生徒で山本能楽堂へ

6月24日(金)、伝統文化活動として全学年合計約140人で山本能楽堂へ能体験・能鑑賞に行ってきました。とても立派な能楽堂で、舞台を眺めているだけでも壮大な雰囲気を感じられる場所でした。

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「日本の伝統文化を鑑賞する」というと堅苦しいイメージを持ってしまいがちですが、実際はとてもわかりやすく、楽しい能のお話があり、リラックスした雰囲気で有意義な2時間を過ごすことができました。

能面にはいくつも種類があるんです

そのお話の一つをご紹介します。たとえば能面には「小面(こおもて)」「若女(わかおんな)」「増(ぞう)」といった種類があり、年齢によって眉毛の位置や髪形の様相が異なるという特徴があります。眉毛は位置が高いほど、髪形は分け目が美しく整っているほど純真さを表すそうです。

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単なる表面的な知識だけではなく、今回はその意味や歴史に触れることができて、能に対する興味関心がより一層深まりました。

 すり足体験

また実際に、能の動きを実際に体験する「すり足体験」の時間があり、あらかじめ立候補していた3年生の生徒5名が本格的に足袋を履き、能面を装着して舞台に上がりました。客席から眺めていると一見、シンプルな動きに見えますが能面を被ると非常に視界が狭くなり、まっすぐ歩くだけでもかなり大変な様子でした。それでも能楽師の方から丁寧にコツを教えてもらい、みんな非日常の体験を楽しんでいました。

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実はすり足は近年、肩こり解消や体力維持の観点からエクササイズにも取り入れられるなど注目を集めているそうです。優雅な動きや美しい所作は、見た目以上に筋力を要するということなのでしょう。

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囃子や謡についても、説明を受けるだけでなく実際に演奏を聴いたり、みんなで練習をしたりしました。

 

『羽衣』を鑑賞

休憩をはさんで、最後に『羽衣』を鑑賞しました。これは昔話の羽衣伝説をもとにした能です。囃子、謡、そして迫力ある圧倒的な演技に、生徒たちはもちろん、ネイティブ教員、日本人教員も真剣に舞台に見入っていました。

<『羽衣』あらすじ>

ある春の朝、三保の松原に住む白龍という名の漁師は、釣りに出かけた時、松の枝にかかった美しい衣を見つけました。家宝にするために持ち帰ろうとした白龍に、天人が表れて声をかけ、その羽衣を返してほしいと頼みます。白龍は、はじめは聞き入れず、返そうとはしませんでしたが、「羽衣がないと、天に帰れません」と嘆き悲しむ天人の姿があまりに哀れだったので、心を動かされ、天人の舞を見せてもらう代わりに、衣を返すことにします。

天神は喜んで羽衣を着け、月世界における天人の生活の面白さや、三保の松原の春景色の美しさを讃えた舞を舞い、天地を祝福し数々の宝を与え、やがて、三保の松原から浮島が原へ、富士の高嶺へと舞い上がり、ついには大空の霞みにまぎれて消えていくのでした。

能鑑賞・体験を終えて

生徒からは、これをきっかけに狂言や歌舞伎も見てみたくなった、という意見も出ました。伝統文化活動は毎年行っていますので、1年・2年の生徒には来年以降もまた期待していてほしいと思います。

国語科 3年担任 増田 理人

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