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2019.04.22 Lesson

SNSワークショップを実施しました!

今年度初の講習会

多発するSNSの利用によるトラブルを防ぎ、スマートフォンの利便性と危険性を再確認するために、4月9日(火)に全学年対象のSNSワークショップを開催しました。

講師、NPO法人 奈良地域の学び推進機構理事 石川千明さん

ネットリテラシーについては分かっているつもりでも、実例などを交えて改めて学ぶと新しい発見がありました。以下、講習内容のダイジェストをシェアさせていただきます。

1、言葉のニュアンスの解釈で誤解が起き易い
  • 対面コミュニケーションとは異なり、表情や口調、声のトーンが伝わらないために、友人間のSNSトラブルに発展しやすい
  • 感情を直接吐き出してしまいがち
2、ネット炎上の事例紹介
  • 相次ぐバイトテロ、通称バカッター(馬鹿+Twitter)の事例
  • 人事部は採用の際にネット履歴を検索するので、将来の進路に影響大
3、個人情報の流失に注意する
  • ホテルバイトが来店した有名人をツイート
  • ネットの特定班の恐ろしいまでの情報収集力の高さ、ありとあらゆる個人情報が過去のSNS履歴等から一瞬で判明し、ネットに晒される
4、ネット上の書き込み、書類送検可能クイズ
  • 以下の5つのネット書き込みの事例は科料に処せられるかどうか?
    1. この高校を爆破する(Twitter)

    ⇒ 懲役3年以下、罰金50万円以下(威力業務妨害)

    1. おまえを殺す(LINE)

    ⇒ 懲役2年以下、罰金30万円以下(脅迫罪)

    1. ~~がカンニングした(Twitter)

    ⇒ 3年以下、50万円以下(名誉毀損罪)

    1. ~~キモい、ウザい(LINE)

    ⇒ 拘留30日未満、科料1万円未満(侮辱罪)

    1. 友達の裸をスマホで撮影する

    ⇒ 3年以下、300万円以下(児童ポルノ禁止法製造罪)

    ⇒ 懲役5年以下、罰金500万以下(提供した場合)

    ⇒ 自撮りや親族による撮影も違反(製造罪に問われる)

5.ネットでの出会い
  • 自撮り被害(同年代のイケメンを装って裸の画像を送りつけ、相手の裸画像も要求する)
  • 42.4%で半数が高校生、Twitter等のSNSが98%
6.時間を浪費して睡眠不足になりがち

 

グループで振り返り

講演の後半は10名程度のグループに分かれて、「ネットの良い面、悪い面、注意点」についてグループディスカッションをし、プレゼンテーションをしてもらいました。

(良い点)検索機能が便利、電子商取引が可能、ノマド的ワークスタイル、災害情報の取得、SNSは楽しい

(悪い点)個人情報の流失、ネット依存、ネット炎上、フェイクニュース(偽計業務妨害罪はリツイートも同罪にあたる)

(注意点)被害者にも加害者にも、一度流出した情報は消せない、消えない

全員が一回は発言できるように交代で発表していました。

受講を終えた生徒の声

・ネットリテラシーの重要性を改めて再確認した。

・便利なSNSの危険性を知ることが出来てよかった。

・もし自分が軽率な行動をとってしまえば、人生を台無しにしてしまうかもしれない。ネット炎上の恐ろしさを実感した。

3時間の長丁場でしたが、ワークショップでは動画や具体的な事例が多用され、生徒たちは高い集中力を保っていたように思います。今回のワークショップを通じ、生徒たちは日々の生活の中ですぐに応用できる実践的な知識を得ることが出来たように感じました。

社会科教員 松尾祐樹

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