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2015.09.03

NHK学園高校に併修高校を変更することになった理由 ―Part 1-

今回、併修高校(ダブルスクール先の高校)を変更することになった理由を説明させていただきます。
併修高校変更の概要につきましては、新着情報をご確認下さい。

前提 本校を卒業 ⇒ 専修学校高等課程卒業資格となり、大学入学資格が付与される

まず、前提として知っておいていただきたい事項があります。
本校でのインターナショナルスクール教育を受けて本校を卒業するだけで、国内・海外の大学に進学することができます。また、本校は学校教育法上、専修学校高等課程になりますので、高卒資格に近い専修学校高等課程卒業となります。大学受験や就職において、原則として高校卒業とほぼ同等の取り扱いとなります。

通信制高校と併修(ダブルスクール)するかどうかは自由選択

このため、通信制高校と併修するかどうかは自由です。実際、併修している生徒は、現時点では半数程度です。

■新入生については、併修(ダブルスクール)するかどうかは本校を受験後に希望を確認しています。希望される場合は、通信制高校併修のための手続き(入試、入学手続き)へと進んでいきます。

■転編入生についても本校受験後に希望を確認していますが、時期的に急ぐ場合は受験前に確認することもあります。

向陽台高校から併修高校を変更する理由

いま現在、大阪府茨木市の向陽台高校と併修しています。しかし、向陽台高校は本校から遠く、茨木市近郊に在住する生徒は通学にそれほど苦労しませんが、多くの生徒は電車とスクールバスを乗り継いで通学しますので、通学に相当時間がかかります。
通学と言っても、8月末前後に3日間、1月の正月明けに3日間、計6日間だけ、向陽台高校が本校生徒向けに特別に設定している集中スクーリング(授業)を受けます。しかし、本校からスクールバスの時間など考えると、はやり最短でも1時間10分程度はかかってしまいます。

また、向陽台高校のスクーリング日程のために、毎年のように本校の授業日程の調整が難航し、教務上あまり望ましくない年間スケジュールを組まざるを得ませんでした。同時に、本校の通常授業実施日に向陽台高校の単位認定試験を実施することが多く、こちらも生徒に多大な負荷がかかる要因となっていました。

利便性が高く、本校の教育システムと適合する通信制高校を探す

このため、本校の教務システム全体を統括する立場にある者として、もっと利便性の高く、本校の教育システムと適合する通信制高校と連携できないかと、ずっと考えてきました。

本校の教育システムに馴染む通信制高校は見つかりましたが・・・

そんな中、 保護者の海外赴任などに対応できるように設立された海外子女教育振興財団(※)が、名古屋で実施した帰国生・帰国子女対象の進学相談会に赴いた際、そこに参加していたある通信制高校の校長先生に話しかけました。その校長先生は本校の年間スケジュールに合わせて併修できるように制度設計しますよ、と言ってくださいました。しかし、スクーリングの期間は4日間に集約することができても、会場は大阪から1時間30分程度かかるため、通学が難しいという課題が判明しました。
※文科省・外務省とも関係のある公共性の高い公益財団で、本校も会員校です

利便性の高い通信制高校は見つかりましたが・・・

このため、大阪市内でアクセスの良い、梅田周辺の通信制高校も訪問しました。スクーリング日数も4日程度、しかも本校の都合に合わせますと、と言ってくださいました。しかし、お話をうかがう中で、「高卒資格を安売りしている」という印象を受けました。

本校と同時に併修の通信制高校を卒業して、「出身校を誇れる」そんな通信制高校を探す

確かに、ごく簡単に高卒資格が取得できるかもしれません。しかし、高校生としての学習は実質できないだろう。まして、本校卒業生が、そのような高校の卒業生となることに抵抗を覚えました。今は楽に卒業できるかもしれないけれども、将来、恥をかいてしまうかもしれない。今後、文部科学省の指導を受け、マスコミに叩かれる、そんな可能性のある学校を卒業して、自信をもって自分の経歴を語れるはずはありません。「私はこの学校で頑張りました」と胸を張って言える、そのような併修高校を選ばなければならない、と心に誓いました。
いずれにせよ、本校でインターナショナルスクールとしての実践英語・国際教育、高校生として必要な教養教育を受け、通信制高校で日本の高校教育を受ける。こうして、高校生としての学びを積み上げることができる、そのような併修制度になるよう、高校を選ぶ必要があることを強く心に刻みました。
(次ページに続く)
教育主任 滝本武
↓本校HPはこちら

K.I.H.S.
関西インターナショナルハイスクール
〒545-00053 大阪市阿倍野区松崎町2-9-36
帰国生・帰国子女受け入れ校
高校卒業資格(向陽台高等学校との併修制度による)